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帯留の発生は江戸後期です。
最初に帯締が登場し、すぐ後に金具の帯留が誕生しました。
帯は桃山時代や江戸初期頃は幅の狭い紐のようなものだったがでしたが、だんだん幅が広くなり丈が長くなりました。
結び方もしだいに複雑になったため、しっかり結びきることができなくなり、文化(1804−18)の中頃には補助紐で帯を締めるようになり、当時は胴〆と呼ばれました。
この紐は今日の帯締です。
材料は大部分が布をそのまま用いたもの(しごき)でしたが、やがて芯を入れて平たくしたり(平ぐけ)、丸くしたもの(丸ぐけ)を用いました。
また組紐も用いられました。
中には紐の両端に金具を付け、この金具で帯を留めるものもありました。
これが帯留で、その発生は文化10年(1813)以降のようです。